風速10m「360分で火の海」 住民シンポジウム  

〈広域避難場所と緑の保全を考えるシンポジウム〉

2015年9月19日(土)

各分野の専門の方、リオ・オリンピックのゴルフ場コース監修者なども参加。国際色豊かなシンポジウムとなりました。(ゴルフは、2016年のリオ・オリンピックより五輪種目に復帰。)

市民が企画・提案した画期的なシンポジウムです! 

茅ヶ崎の火災延焼シミュレーション

愛媛大学・防災情報研究センターの防災シミュレーションの専門家、二神透先生が参加して下さいました。

「茅ヶ崎の地震火災延焼 シミュレーション」は、驚きとインパクトのあるものでした。


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上のシミュレーションは、大地震などで、ゴルフ場周辺の数ヶ所から火災が発生した場合です。

風速10mでは、わずか6時間で、ゴルフ場周辺の地域は、ほとんどが火の海につつまれています。 

これが、茅ヶ崎市のクラスター、延焼火災・・・ 

火災の炎をくいとめているエリアが、茅ヶ崎ゴルフ場です。

大規模な延焼火災のときは、学校の校庭の広さでも炎にのみこまれているのが分かります。

そして、ゴルフ場周辺の樹木が、火災をさらにくいとめる役割をしているのだそうです。 

1923年の関東大震災は、相模湾北西沖を震源とするM7.9の地震でした。台風並みの強風が吹いていたことで、火災延焼が火災旋風になり甚大な被害となりました。

茅ヶ崎の海岸側では、強い南西からの海風はひんぱんに吹きます。


周辺住民へのアンケート調査も、市民団体の「広域避難場所を守る会」が実施しています。 

アンケート結果では、住民の希望は圧倒的に以下の3点でした。


①緑・環境の維持 
開発案であれば、住宅周辺の松やみどりは切り倒されます。 

②広域避難場所機能の維持 
小・中学校のグラウンドの広さでは、延焼火災から確実に身を守れません。
また、ゴルフ場の自然の丘を開発で削れば、津波はさらに街の奥に流れ込みます。

③ゴルフ場としての維持 

実は、一番お金がかからずに広域避難場所を維持できるのが「ゴルフ場としての存続」です。 

広大な公園で残るのもよいですが、公園の維持には多額の税金もかかるため、市長は市営・県営の公園にはしない、と言っています。

ゴルフ場であれば、みどりの空間がそのまま残り、災害時に市民が活用できます。そのままゴルフ場として残すことが、市民の命を守る財産、にもなります。

空間と緑を住民に開放できるゴルフ場

全英オープン会場のゴルフ場は、年間50日も公園として開放されているのはご存知ですか?

ゴルフ場を市民に開放することは、工夫次第でいくらでもできます。

私たちが提案して目指すのは、住民の生活と共存できる、新しい風の吹き込むゴルフ場!

茅ヶ崎ゴルフ場の芝生なら、ペットも災害時に避難できますよ。