茅ヶ崎ゴルフ場 住民が知らなかったこと その2

f:id:Merimaa88:20150816224803j:plain

事実をすり替えられていたことが分かった!

そうなんです! 私たち住民は

*県と茅ヶ崎協同が、土地の賃料を2億に値上げしてきた 

*茅ヶ崎協同が賃料を受取拒否をしている

この事実を、最近まで知らなかった。 

ゴルフ場として儲からなくて、経営が続かないので、ゴルフ場がクローズしたと住人は思っていた。

市の説明によってそう思い込まされていたし、市は住民に明確に情報を公開しなかった。 

住民は、「ゴルフ場から観光日本が撤退してしまった、では、ゴルフ場跡地には何を作るのが良いのか」と、問題をすり替えられていた。 

しかし、事実を知るにつれて、住民は説明とは違うことに気がついた。

そもそも、ゴルフ場の経営が困難という原因が、

*県の根拠のない高額な賃料の提示
*茅ヶ崎協同代表の個人的な考えによる所が大きい

ということを知ったた。

そして、それならば、
市の努力・工夫次第で、最初からゴルフ場の経営=広域避難場所の維持が可能ではないか・・・
と、大きな怒りとともに住民は知ることになった。
 

命への税金は高いのか、安いのか?

今まで「広域避難場所」である茅ヶ崎ゴルフ場の維持管理は、ゴルフ場の運営会社(観光日本)が行っていた。

茅ケ崎市の負担はなかった。

むしろ市は、「固定資産税」や「ゴルフ利用税」や、県からの「交付金」など1億3000万円以上のお金を受け取っている。 

負担はないどころか、むしろ税収入を得ながら、市は6万人の「広域避難場所」を維持できていた。
 
ゴルフ場を経営していた観光日本は、賃料として、県に9800万円、茅ヶ崎協同に7000万円を支払ってきた。それでも経営は成り立っている。

財政難だという県は、県有地の賃料として2億(バブル時の高額な金額)を要求してきた。茅ヶ崎共同は今までの2倍となる1億4千万の賃料を要求。

これでは、ゴルフ場はもちろん、どんな業種でも経営が成り立たない。銀行の査定では、値上がりの範囲は0.5%〜1%が妥当と言う。

私たち住民は、このようないきさつは、まるで知らなかった!

そして黒岩知事は、茅ヶ崎市のクラスター延焼火災のことは知らずに、2倍の賃料を要求してきたことになる。


f:id:Merimaa88:20150817200359j:plain

市の努力でいくらでも解決するはず

それならば「賃料の一部を茅ヶ崎市が負担すること」でも、この問題は解決する。賃料を負担しても、固定資産税は県から入ってくる。

市は、市税による賃料の一部負担で、6万人の広域避難場所と、海岸側の緑の環境を維持できる。(一部負担額は約1億8千万円。)

この金額は高いのか、安いのでか?

そもそも、ゴルフ場には、税金を投入する十分な公共性がない、というのが市の意見。しかし、「広域避難場所」として市が指定しているゴルフ場は、それだけでも十分な公共性・公益性をもっている。 

西側の「柳島スポーツ公園」と「道の駅」の建設に、市は巨額の税金を投入している。(柳島スポーツ公園はすでに100億円超えている。)

しかも、柳島スポーツ公園の維持管理費は、毎年約1億円とプラス修繕費で2億〜3億円になる。湘南ベルマーレなどの民間事業者が、維持管理をおこなっている。


茅ヶ崎ゴルフ場のある東側エリアは、県で最大のクラスター・延焼火災地域。住民人口も多く税金も多額に納めている。

住民は、命の安全のために、市税での負担金は要求出来るはず。 

 
市は何かと財政難と言っているが、市庁舎の建て替え(約90億円)、柳島スポーツ公園(約100億円)、道の駅(約25億円+アルファ)、茅ヶ崎公園の複合施設(約20億円)など・・・ハコモノ建設には、いくらでも税金を投入している。

さらに、年間70億円は、ハコモノの維持管理費に確実に消えていく。
 
それなら、たとえば「防災費に2億プラスして、広域避難場所を維持する」ということが出来ない理由はない、と住民は考える。

ゴルフ場の「必須の確保義務のある広域避難場所」としての機能は、住民には半公共施設の意味合いがある。 

そして、緑の維持も市の負担金で可能となる。

ところが、市長は、ゴルフ場には「市道減免の350万の支援で精いっぱい」と言っている。たった350万円が精いっぱい!? 

その一方で、柳島スポーツ公園には、民間事業者に維持管理費として毎年1億支払っていく。

ゴルフ場を残してほしい理由

茅ヶ崎ゴルフ場の周辺住民は、ただゴルフ場を残してほしいと言っているのではない。

「ゴルフはやらないけど、ゴルフ場として残してほしい」という住民希望が多い。

そこには、はっきりとした理由が、いくつかある。

県で最大のクラスター・延焼火災地域で生活する住民には、命を守るために必要な場所。

防災緑地の専門家、愛媛大学の二神教授も、茅ヶ崎市のクラスターに驚いていた。そして、ゴルフ場の広大な緑地は「もしもの災害時に命を守ってくれる」とも言っていた。

「生命」については、最大の尊重を必要とする基本的人権

維持管理費がいちばん安い

「公園ならいいね」という意見も多い。

広大な県立公園のようなかたちで残してくれるならば、素晴らしいと思う。だけど、広大な公園には多額の維持管理費(税金)がかかる。 

市長は、市営公園は、やらない(ムリ)とはっきり言っている。

県立公園もお金がかかるので、県は手放したいのが本音。

「広域避難場所」の維持、みどりの保全としては「ゴルフ場」であることが最も安い。

そのうえ、茅ヶ崎市は年間1億3千万以上の税収入を茅ヶ崎ゴルフ場から得ている。

もし開発されて中途半端に公園ができても、市はその維持管理費を出すことになる。


f:id:Merimaa88:20150816225214j:plain

最後に残された緑の空間

市が無策なまま乱開発された海岸側は、松林がほとんど伐採されて残っていない。(海岸の砂防林は県の管轄で市とは別。) 

開発は、茅ヶ崎市の「みどりの基本計画」にも反している。 

海岸側の生態系も、生き物の多様性も大幅に破壊される。

「茅ヶ崎ゴルフ場」は、神奈川で歴史の古いゴルフ場の第9位。パシフィックホテルは、その8年後に建てられた。今では海岸側で、茅ヶ崎らしい景観を残している場所になっている。

むしろ、市にとっては財産であるゴルフ場のはずだ。


chigasakigj-news.hatenablog.jp