これでは「非常識・袋」が必要
茅ヶ崎の海岸側の住民は、地震のときに「非常袋」だけでなく、スペシャル仕様の「非常識袋」が必要になってしまうのでしょうか?
その「非常識袋」の中身は・・・?
蚊取り線香に、虫さされ薬、
長袖シャツに長靴、サバイバルグッズ、
ハチよけの防護服も必要かも。
なぜなら、茅ヶ崎市の海岸側では、「砂防林」が、広域避難場所に指定される可能性があります。車いすの方や高齢者の方は避難できない場所です。
このヤブの中が広域避難場所?
茅ヶ崎市民には海岸の砂防林でじゅうぶん!?
神奈川県財産経営課の星リーダーとの質疑などから見えてきたこと、をお話します。
茅ヶ崎ゴルフ場を、ゴルフ場として存続させるなら、住民にたいして12万㎡の「広域避難場所」は確保されます。
しかし、ゴルフ場を開発して、商業施設や建物などを作る場合には・・・
必ず守らなければならない募集条件として
『6万人分の広域避難場所の確保』があります。
6万人分に必要な「広域避難場所」の面積は? というと・・・国、神奈川県、茅ヶ崎市の基準は1人につき2m² です。
2m² ×6万人分=12万m²
12万m² を「広域避難場所」として確保することが必須となっています。
県で最大のクラスターである茅ヶ崎市は、住民の命の安全のために確保しなければならない面積です。
12万m² は、ゴルフ場の県有地ほぼすべての面積に当ります。
しかし!・・・
ここからが、県の言い分です。県が開発に応募する事業者から話を聞いたところ、
「ゴルフ場20万m²のうち、12万m²の広域避難場所を取るのでは、採算がとれない。広域避難場所の面積を、県の基準より狭くしてもらったら事業ができる。」という話がでた。
事業者は「最低でも14万m²を開発しなければ採算に合わない」と言ってるから、14万m²を開発でいいよ、という方向性に県はしたのです。
それで、ゴルフ場内の「広域避難場所」の広さは、20万㎡ − 開発分14万㎡ =6万㎡ に抑えて、
あとの足りない6万m²の広域避難場所には、
事業者は「湘南海岸の砂防林」を広域避難場所に使うことにして面積に入れてもいい、としたのです。
ちょっと待ってください!
県の仕事というのは、住民の命を守ることが最優先ではないのですか?
茅ヶ崎ゴルフ場では、ゴルフ場内に12万㎡が確保できています。
今現在、基準の安全な広さが確保できているのに、あえて減らすなど、あってはならないこと。しかも、茅ヶ崎市は県で最大のクラスター火災延焼地域です。
県は、住民の安全のために12万㎡を確保することよりも、事業者の利益のために14万㎡の開発を優先しています。そして、広域避難場所の安全基準面積を狭く変えてまで、開発を茅ヶ崎市に要求しようとしています。
命の責任?「県にはありません」
広域避難場所を開発によって狭くして、安全が保てなくなっても 「責任は県にはない、茅ヶ崎市にある。」というのが、県の言い分です。
利益のための開発によって、広域避難場所の面積が足りないなら「134号線沿いの砂防林が広域避難場所なので、そこに逃げるように」と言うのが県のスタンスです。
安全責任はすべて茅ヶ崎市に押し付けようとしています。
海岸沿いの、松林の防砂林・・・住民を、砂、風、騒音から防いでくれる松林です。
でも、車いすの方や高齢者の方は避難できない場所で、防砂林を広域避難場所とする近隣自治体などありません。
砂防林のヤブの中は、蚊、ヘビ、アシナガバチの巣もあります。小さな子ども、ペットを抱えてどうしろと言うのでしょう?
<日時>2016年6月5日(日)
<場所>茅ヶ崎ゴルフ場 2F ラウンジ
「第2回みどりと命を守る住民会議」では、
神奈川県財産経営課 星リーダーとの質疑から、見えてきたことをお話します。
茅ヶ崎の住人、興味のある方、誰でも参加出来ます!
県は茅ヶ崎住人の命に、責任はないと言い切っています。
私たちは茅ヶ崎住民は、命の軽視を県から押し付けられていることを知ってください。