事業者は砂防林を広域避難場所に指定!
平成28年8月12日、県と茅ケ崎協同 (株) は、東急電鉄・電通グループを優先交渉権者に選定し、事業者提案の概要(イメージ)を発表しました。
東急電鉄・電通グループは、国道134号線をはさんだ両側の「砂防林」を広域避難場所に指定しています。
事業提案の概要(イメージ) 134号線の砂防林を「広域避難場所」に指定
住民は犬の散歩などで通るのでよく分かっていますが、砂防林の松林のなかは密集したヤブで、海岸側はかなりの段差があり、高齢者や車イスは入れず、散歩の犬でさえ入っていきません。
さらに、砂防林は海岸の遊歩道・砂浜に接していて、市は津波注意報が発令された時は、海岸へ立ち入らないよう警告しています。
実際問題として、避難者(茅ヶ崎住民)が海岸砂防林に入るのでしょうか?
このうっそうとした砂防林のヤブに逃げ込むように、東急電鉄・電通グループは指定した
134号線の道路下は、深い段差もある。しかもヤブの中。
茅ヶ崎住人は圧倒的に「否」、NO!!
9月6日、10日の住民への説明会でも、事業計画への圧倒的な「白紙撤回」の声があがりました。
防砂林を広域避難場所として指定したことについて、県は「広域避難場所や津波避難場所の機能確保の根拠や考え方がしっかりしている」とし、事業者を評価しています。
さらに「砂防林も広域避難場所に指定できる可能性がある」との見解で、茅ケ崎市と協議する考え。
一方、説明会での住民の意見では、「密生したヤブで、高齢者や車いすが入れない砂防林は広域避難場所になりえない」「非常識、問題外の選択」「かえってケガをするだけ」「事業者のトップはあのヤブの中に入ってみたのか?」と、批判と怒りが噴出しています。
2016 8月29日 朝日新聞 ルポかながわ
住民説明会では、「近隣住民への情報の伝え方に問題がある」「説明会すら公表されていない印象がある」「ブラックボックスのように中身をみせずに説明のみ」など、透明性のない県や市の情報公開にも批判が集中しました。