第2回 茅ヶ崎市「防災会議・専門委員会議」 新たな検証について

平成29年4月19日(水)
茅ヶ崎市の「広域避難場所」について検討する重要な会議、
「防災会議・専門委員会議」の第2回目。

今回は、有識者として加藤委員、岩見委員、関澤委員の3名全員が出席。

前回に続いて、傍聴の市民は9名と関心の高さをうかがわせた。 

議題のメインは
*輻射熱シミュレーション結果 (安全性の確認)について
  公有地について
  民有地について(非公開)


★第2回議事録は、こちらから
www.city.chigasaki.kanagawa.jp

第2回議事録から、ピックアップ

会議のポイントは、広域避難場所の安全性についての検証結果

今ある茅ヶ崎市の8つの広域避難場所と、新たに市が広域避難場所の候補地としてピックアップした市内の小中学校、高等学校、施設などについて、安全性を検証した結果について話合われた。 

★こちらの広域避難場所・安全性検証図(公有地)を参照
http://www.city.chigasaki.kanagawa.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/023/573/anzennsei.pdf
 

ピックアップした広域避難場所を、◎ ◯ △ × で判定している。

加藤委員:1番の ×判定は指定しないという確認は取ったほうがいい。

関沢委員:さらに△を見ると、小中学校が多いので、そういうところも広域避難場所です、というのは私はお勧めしない。

〈東京都の場合〉
*小中学校を広域避難場所に指定していない。
*全体の面積が5万平米で、安全面積が1.5万平米を広域避難場所としている。

関澤委員:今、茅ヶ崎の現状から見ると、東京都と同じレベルではほとんど落ちてしまうだろう。せめて安全面積は1万平米、東京都の広域避難場所の検討の感覚からすると。(△はすべて落ちる。)

岩見委員:割合で切るよりも絶対数字で切ったほうがいい、1万というのはいい数字だと思う。

加藤委員:茅ヶ崎モデルとして、きちんとした広域避難場所と、 命からがらの場合の避難場所という、2段階の避難場所の計画というのもあり得るかもしれない。

なぜ、あえて小中学校を指定しないか

関澤委員が会議のなかで繰り返し述べられていたのは、

一般の人に「火災のときにどこに避難しますか」とアンケートを取ると、7割の人が「最寄りの小中学校」 と答えます。「それは間違っていますよ」と。行政の防災担当でさえ間違えているときがある。

避難所と避難場所というのがあって、避難所は、災害がいった ん終わって、もうこれ以上広がらないというときに、家が燃えたり津波で失った人が寝泊まりするところがないから、小中学校の体育館とか校舎を開放する、これが避難所。
大川小学校が典型的で、避難所でしかないのに安全な場所だと勝手な理解をされて、皆、なかなか逃げようとしなかったのです。

(茅ヶ崎の場合)やはり、最寄りの小中学校は面積が小さいので、火災に関してはあまりお勧めできません。本来は、やはり、大学のキャンパスとか、すごく大きい、せめて1万平米、数万平米以上あるところから先に選んでいくようにして「ここですよ」という啓発をしたほうが、小さいのをちょこちょこ、ちょこちょこ集めて「ここが避難場所、ここが避難場所」と言うよりは、分かりやすく選んだほうがいいという気がします。今後の話です。
 

★震災火災時における広域避難の課題・・・・いつどこに逃げればよいのか
http://www.isad.or.jp/isad_img/kikan/No113/4p.pdf

砂防林は利用可能率0%

資料の29ページ、「避難場所利用可能率について」

砂防林(飛砂防備保安林)の利用可能率は0%、となっている。

「海岸沿いの砂防林は、樹高が低く密集して植生していることから、現状では人の侵入を妨げている。このことから0%とする。」

ゴルフ場の開発案として、東急電鉄・電通グループが、砂防林を広域避難場所に指定した案が、「広域避難場所の機能確保の根拠や考え方がしっかりしている」と高い評価を得て選ばれたのですから、県の職員や(知事は)県議会は、どれほど住民を軽視していたのかと、今さらながら思います。

8mを超える風速の風向き

岩見委員:8メートルを超える風速の風向の 分布を見たい。強風のときの風向分布がどうなっているかが分かる資料を作成してください。  


糸魚川での大規模火災で、委員でもある関沢愛教授は「強風下であれだけの勢いで火災が起きたら容易に消し止められない。1976年に起きた山形県酒田市の大火の際も同じように強風が原因。今回の詳しい状況は分からないが、建物が密集し、裏の見えないところで炎が広がったのではないか」と話している。(産経ニュース)

【糸魚川大規模火災】密集する建物に強い風 延焼広がる条件そろう - 産経ニュース


その他に、

樹林帯の遮蔽効果について。
火災の専門的な立場で言うと、あまり樹木に期待しないほうがいい、鉄筋コンクリートの建物がよほどいい、無粋ですけど。防火の点から過大な期待は禁物。(関沢委員)

今回は津波の条件は省いている、とりあえずは火災に徹していることを、資料に入れておいてほしい。津波の条件を省けば、南側は延焼の恐れがないので糸魚川市みたいに心配はないとなるが、津波のことを考えると、逆に、反対になるので。(関沢委員)


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