ゴルフ場跡説明会 住民批判
9月6日の夜。
浜須賀会館でひらかれた「茅ヶ崎ゴルフ場利活用」説明会の様子を伝える記事が、8日の朝日新聞に掲載されました。
「経営難から来年3月に閉鎖される茅ヶ崎ゴルフ倶楽部の跡地路用に関する住民説明会が6日夜、浜須賀会館であり、県の進め方や企業の開発計画に対し批判的な意見が相次いだ」
県から事業の優先交渉権者に選ばれた東急電鉄と電通グループは、宿泊施設や商業施設、住宅などを建設する事業を提案している。
「緑やゴルフ場を残してという市民が多いのに、県の進め方は市民ファーストでない」
「防災面などで問題が多く、白紙撤回すべきだ」など反対意見が多かった。
(9/8 朝日)
9月8日 朝日新聞
住民の希望が反映されていない事業者の提案
住民140名以上が詰めかけた説明会。
昨年1年間かけた、パブリックコメント、意見交換会、住民アンケートなどの意見を集約すると、その90%は「緑と静かな環境の維持」「広域避難場所の維持」「ゴルフ場としての存続」を希望しています。
反対に、これはいらないというのが「宅地開発の促進」「大型商業施設」でした。
「それから見たら、どうしてこの内容が優先権になるのか? もし優先権にするなら、宅地と商業施設が入っている提案を除くべき。これを認めること自体がおかしい」
「優先交渉権者が決まったからという話だが、内容としては決して満足できるものでない。話を聞くと、もう決まりました、これで行くんですと聞こえるが、そういうお考えか? 県民・市民ファーストではないのか?」
という意見に大きな拍手が湧きました。
ゴルフ場提案を閉め出すような募集要綱
県の説明では、ゴルフ場を新たに経営する提案もあったが、借地料が予定価格を下回ったといいます。
「募集要綱が、すでにゴルフ場を締め出すかたちになっている。ゴルフ場の提案が7社あって、どうしてそういう所が閉め出されるのか? 今の選定の過程がものすごく情報が不透明(拍手) 我々は認めていないということなので、これで協定締結してもらっては困りますということ(拍手多数)」
「ゴルフ場としてそのまま残して頂きたい。市の集まりがあった時も、圧倒的多数がゴルフ場と残しましょう、そういう話だった、それが今日見ると色々のものがどんどん出来る提案、何でこうなるのか?」
「審査基準そのものが、ゴルフ場存続にはむずかしい項目になっている。総合施設をつくるような形での審査基準になっている。審査基準そのものを変えていくことから考えないといけない(拍手)」
海岸の砂防林も広域避難場所
「広域避難場所については、海岸側の砂防林も入っている。これは選定委員の方は全員行きました?見られました?見てないで評価するんであれば、これは非常に失礼な話。(そうだ) 砂防林は入れませんよ、入ったってほとんど収容能力はない、どうしてこれを広域避難場所として認定するのか?」
住民は認めていない、白紙撤回
「情報公開して、コンセンサスを取っていない、その決定プロセスがおかしい。決めたことは、皆が認めていない。決まった、決まりました、これで行きますじゃないです。」
「この選定理由のなかで、『広域避難場所や津波避難場所の確保がしっかりしている』から、優先事業者が決まりましたというが、根拠や考え方がしっかりしているとは、どこがどういうふうにしっかりしているかを、今日はキチンと説明しなければならない会。なんで、それができないんですか? だから白紙撤回とかいう話になっていくんでしょう?(そう!拍手)」
「まず最初に、これは白紙撤回。基本方針そのものが何でも出来るように書かれている。実施計画で変えるといっても基本計画があって、おおむねその通りに行く。変わる、変わるって言ってごまかすんじゃないの?(そうだ!) だから白紙から考えなおす。」
(事業者についても、まだ契約をしたわけではないのだから)
「県と市がこういう形でオリエンテーションして、プレゼンテーションがありました、だけど納得がいくものがひとつもありませんでした、だから計画はゼロに戻します、でもいいんじゃないですか(拍手、そうだよ!)」
「安易にプランを進めず、もう一度一からやりなおすことも考えて頂きたい。経済的な見通しも市民に公表しながら、逐次公表しながら話を進めて頂きたい。(拍手)」
市は「企業の計画をそのまま実施するわけではない。(市民の)意見をいただきながら、内容を検証していく」としている。(9/8 朝日)
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