みどりの広域避難場所「茅ヶ崎ゴルフ場」はこんな場所 

高松宮様の始球式で開場

茅ヶ崎ゴルフ場は、9ホールの松林の美しいゴルフ場です。 

海岸に近いコースは、周りに高い建物がないため、晴れた日には富士山も望めます。

もともと横須賀市にあったゴルフ場が国に接収され、代替地として提供されたのが現在の場所です。 

高松宮様の始球式により、昭和32年に神奈川県の要請で、市営のゴルフ場として開場しました。

神奈川県では、9番目に古い歴史があります。

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茅ヶ崎ゴルフ場

茅ヶ崎の原風景、だから残したい

コース設計は西の名匠・上田治。 

「依頼されたからにはどんな土地であれ、一流のゴルフ場を作ってみせる」というプライドを持った設計家だったそうです。

このコースを回った女子プロは、「海岸の砂丘だった地形をそのまま活かしたアンジュレーションがあり、決してやさしいコースでない。さすが上田さんの設計。50年かけて海岸の強風に耐えて育った松は、幹も枝も曲がっているがそれが素晴らしい。茅ヶ崎の原風景、ぜったいに残したい。」と言います。


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ジュニアが回れる数少ないコースでもある

住民に愛される緑の環境

茅ヶ崎ゴルフ場の面積は約20万㎡。
6割が県有地(約12万㎡)で、4割は茅ヶ崎協同(株)(約7万6千㎡)の農協の払い下げ地です。

この茅ヶ崎ゴルフ場の大きな特徴のひとつは、市街地でなく、第一種低層住宅地のなかにあることです。

50年のあいだに、ゴルフ場の緑の環境を気に入って住民が移り住み、まちが作られていきました。 

海岸沿いの国道134線に沿って続く松林。箱根駅伝でおなじみの茅ヶ崎の光景ですが、テレビに映し出される1kmに渡る松林は、実はこのゴルフ場内にあります。茅ヶ崎らしい海岸の景勝を長年保ってきたのです。


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茅ヶ崎ゴルフが支えている生態系

忘れてならないのが、茅ヶ崎海岸の生態系が「茅ヶ崎ゴルフ場」に支えられていること。 

広大な緑は、ヒートアイランドを和らげる役目も果たしていて、開発された場合「確実に温度は上昇する」と専門家は言います。

ゴルフ場内の緑地には松林と広葉樹帯がありますが、広葉樹帯は、もともと松しかなかったところに、鳥が運んだ実から30年以上かけて森に育ったもので、鳥の種類も大変多いことが知られています。(オオルリもやってきます。)

また蝶の収集家の間では、ここを経由している珍しい貴重種が多く確認されています。

絶滅種の植物も、最近ここで発見されました。

こんなカモの親子連れの姿を見かけることも。

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ですから、

この茅ヶ崎ゴルフ場が開発されようとしていること(市民の広域避難場所であるに関わらず!)を惜しむ声は全国から届いています。

ゴルフ雑誌にも記事になり掲載されています。


茅ヶ崎市の海岸側は
神奈川県で最大のクラスター火災地域です。

今や、地震災害時には日本一の火災延焼地域とも言われています。

「茅ヶ崎ゴルフ場」は大地震の同時多発火災が起きたとき、海岸側の市民とペットたちの「広域避難場所」に指定されています。 

このような緑の広大なスペースがが住宅街に溶け込むように存在して残っているのは、まさに奇跡的で、ゴルフ場が57年存続していたからとしか言いようがありません。 

命を守る「広域避難場所」の開発

黒岩県知事は、茅ヶ崎がこれほどひどいクラスターの延焼火災地域と知って驚いていました。

しかし、知っていながら、広域避難場所の面積を半分にしてまで、事業者の利益優先で開発を進めようとしています。

県はそのために命の犠牲が出ても、自分たちの責任ではない、市の責任と逃げています。 

市にゴルフ場から入る収入

市に「茅ヶ崎ゴルフ場」に関して入る金額は、年間1億3560万円!

茅ヶ崎協同からの固定資産税  5400万円/年
県有地 県からの交付金 6300万円/年
茅ヶ崎ゴルフ場のゴルフ場利用税 1500万円/年
茅ヶ崎市 市道占有料金 360万円/年(免除中)

財政難にあえぐ茅ヶ崎市には大きな収入です。

この収入で、中学給食の実施や学童保育の実現など目指したらよいのでは?

しかも、市はゴルフ場からの収入はしっかりともらいながら、税金投入はほとんどなしで、広域避難場所を今まで維持してきた訳です。


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